- 作者: 小林立
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2004/02/10
- メディア: コミック
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話としては、異能者バトルものという大枠に入るのでしょうが、ストーリーといい設定といい読者の理解を超えていく印象で、読んでも結局なんだかよく分からないという。キャラクターの行動原理もどうにも置いてけぼり感がぬぐえませんし、作者が自分の理論で納得しちゃっているような感じを受けます。
ただ、そんな置いてけぼり感が独特の空気を作りだしていることも確か。いかにもな萌え絵に殺伐とした展開、ただし緊張感はゼロという奇妙なハーモニーが、なんだか妙な作品を読んだという気分にさせてくれます。全体的に、作者の持っている独特のセンスが何も加工をされずにそのまま描かれているという感じで、完成度という面で見たら粗いのですが、それはそれである種魅力的かなとも。楽しめたかというと疑問符がつくけれど、気になるかといえば肯定できる、そんな作品でした。
満足度:C+