かんなぎ ４巻 / 武梨えり

かんなぎ (4) (REX COMICS)

さぁ読もうと思って本を開いた途端、高河ゆんとの合作ピンナップで盛大にずっこけました。いや、もう、これは笑うしかないというか。そしてカバー下でさらに爆笑。素晴らしい悪ノリ。確かによく見ると、帯に「機動戦士ガンダム00」、「LOVELESS」の高河ゆんと書いてありますし。
そんなこんなのかんなぎ４巻。ナギの存在に関する秘密に少しずつ切り込んでいく感じの話で、謎に肉薄していくようで、まだ本当のところは掴めないというもどかしさみたいなものが残ります。それはナギ本人や仁たち作中のキャラクターにとっても同じなので、良い具合にキャラクターとリンクできる感じ。ナギのなかのもう一人、そして部活の旅行先でその土地の神や神職につく人たちを巻き込みながら急展開を見せる話に、続きが早く読みたい気分にさせられました。
そんなシリアスな話を展開しながらも、コメディな部分とラブな部分は相変わらず好調。狙いすぎて逆にギャグとして成立している幼女で語尾が「ですの」な新キャラクターみゅうや、海岸での謎のアピール合戦などに笑いつつ、ナギを中心につぐみと白亜が絡むトゥーピュアピュアボーイ周りの恋愛模様も見どころ。ただそこは、幕間で見せた添い寝パワーでナギが一歩リードな感じ。読んでいて顔がニヤけるような初々しさが素敵でした。この先、つぐみの逆襲はあるのか、そして大鉄がどう絡んでくるのか、期待して待っています。