トリコロ １、２巻 トリコロ MW-1056 １巻 / 海藍

トリコロ 1 (まんがタイムコミックス)

トリコロ 2 (まんがタイムコミックス)

トリコロMW-1056 1 特装版 (Dengeki comics EX)

移籍後初単行本という機会に手を出してみたトリコロ。
無印１巻の頃は普通の４コマ漫画という感じなのですが、途中からだんだんと独特の味わいが出てきて面白いです。妙なキャラ付けが増えたりとか、髪の毛が四次元空間だとか、やけに知能の高い鳩のような生き物とか。
話としては七瀬家の母幸江、娘八重の親子のところに住みこむ大阪人の青野真紀子と広島人の油崎多汰美、そしてクラスメイトの潦景子とその母の和弥が織りなす日常４コマ。特別なことは特に何も起こらず毎日過ぎていく感じですが、このキャラクターたちの日常はなんだかちょっと幸せそうで、読んでいて惹かれる不思議な魔力があります。言葉では言い表しにくいタイプの魅力。
個人的には作者が車好きな様で、ごく稀に車ネタやF1ネタが入ってくるのが面白かったです。しかし猫のマークの車が当たるって、一体八重は何の抽選をやったのでしょうか。
特典の「稀刊ツエレブ」はトリコロ未収録分に加えて他作品も多数収録。でも、一回限りの連載だった作品も多いようで、続きが読みたいと思った途端に終わったりしていてちょっと消化不良感もあったり。とはいえ、本編を上回る厚さで満足感の高い特典でした。
しかし、ななせは本当に謎生命体。鳩……なんだよね？