新月譚 月姫 6巻 / TYPE-MOON・「新月譚 月姫」制作委員会・佐々木少年

真月譚月姫 6 (電撃コミックス)

真月譚月姫 6 (電撃コミックス)

物語は過去と現在を結びながら、より深いところへと。
志貴が何者であるのか、そして遠野の家の秘密、シエル先輩の謎、志貴と四季と秋葉の過去、ロアとシエルの過去、アルクェイドと志貴の関係。それだけではバラバラのはずのストーリーが、現在において結ばれていく辺りがダイナミックな感じで良かったです。ゲームをやっていないので詳しいことは知らないのですが、元々は別のルートなんじゃないかと。
しかし、志貴の出自がこれで、しかも自動的だというなら、アルクェイドにしたって秋葉にしたって、どうやっても報われないというか、構図そのものがきついなぁと。シエルの出自にしても、この物語自体がかなり残酷なものなのかもしれなません。
悲恋の物語の色彩も帯びてきて、現状では悲劇的な結末しか思い浮かばないだけに、この先明るい未来があるのか気になるところです。