紅 1巻 / 片山憲太郎・山本ヤマト

紅kureーnai 1 (ジャンプコミックス)

紅kureーnai 1 (ジャンプコミックス)

原作の方が色々物議をかもしている紅のコミカライズ。
原作イラストの山本ヤマトが担当ということで、雰囲気を壊さないコミカライズになっています。イラストが上手い人がマンガが上手いとは限らないのですが、この作品の場合は脚本担当にコンテ構成担当までつくフルバックアップ体制でその辺りは万全。
キャラクターごとにエピソードを連ねていく感じで、原作の内容にはまだ入っていない構成。原作未読の人は置いてけぼりにならないかなと思うのですが、逆にキャラクター紹介をしてから原作の内容に立ち入ることで、キャラクターへの愛着を持てるようにという構成かもしれないのでその辺りは何とも言えない感じ。
話的には、シビアな世界観の中で輝く紫の真っ直ぐさと、やる時はやる真九郎、そして紫を始めとする女の子たちの可愛さが確かに紅だなぁという感じ。アニメが原作とはちょっと違う方向に行っているだけに、そういえばこんな感じだったよなと思うことしきりでした。
それにしてもマンガになることでこんなにも私の中の銀子株が上がるとは。4,5話で見せた、冷たい態度の中に見せる優しさとか、幼馴染ならではなエピソードが素敵でした。