夢渡りプルチネッラ (1) (角川コミックス・エース 98-14)
- 作者: 大岩ケンジ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/08/26
- メディア: コミック
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特徴的だと思ったのは、水彩画っぽい色彩のカラー絵や「夢」をテーマにしたファンタジックで神秘的な世界観、そしてデフォルメのかかったキャラクターという要素と、幼馴染、異能使いの少女、お色気担当と揃ったベタなハーレムラブコメ展開や過剰なまでのお色気描写が混在しているところ。この辺り、普段混ぜないものを混ぜたような不思議な感じがありました。思春期の少年の夢をテーマにしたらそうなると言われたら、その通りな気もするのですけど。
1巻は導入で、キャラクターの紹介に「夢渡り」としての力を手に入れた耀の様子とその力がどういうものなのかを描いている感じ。他人の夢に入りこむことができる力はともすれば悪用可能なもので、耀も実際色々と個人的理由で濫用して痛い目にあったり。この辺りの展開は非常に王道なので、安心して読むことができます。ややデフォルメされた感じ絵も安定している感じで、キャラクターも可愛いし、設定も面白く、完成度は高いと思います。この先面白くなりそうだと、期待が持てる作品でした。
展開的には今後どうなっていくのか予測がつかない部分が多いので、次の巻を楽しみに待ちたいところ。夢というテーマを扱っているだけに、抽象的で精神的な世界に踏み込んで行っても面白いかな、とか。