百合星人ナオコサン 2巻 / kashmir

百合星人ナオコサン 2(Second impact (電撃コミックス EX)

百合星人ナオコサン 2(Second impact (電撃コミックス EX)

天才と変態で合わせ一本、みたいな。
相変わらずに斜め上のさらにもう1個上なセンスで駆け抜けるたぶんギャグマンガなナオコサン。1話6ページほどの少ないページ数でどうしてこんなに想像を超えていけるのか不思議でなりません。ただ、さすがに1巻の時ほどの衝撃は無い感じもしますが。
そして相変わらず「幼女」出現率の高さが異常なレベル。ここまで来るとなにかもう幼女ではなくて「幼女」という新しい概念なんじゃないかという気がしてきます。前々からプロの幼女とか常温で液体の幼女とか幼女生活50年とか言ってるわけで。このもはや何かの神様ちっくな新しい概念を使って話を組みた立てている、というのはさすがに飛躍しすぎか。
そんな感じでただシュールだったり下ネタだったりするわけじゃなくて、何かが高度なんじゃないか、どこか深い思想があるんじゃないかという気がするのがこの作品の凄いところかと。廃墟のシーンなんかに代表される神秘的空気感も、やっぱりただの変なマンガじゃないような気にさせてくれるのです。
そしておまけの手の込み方は相変わらず。STGっぽさをさらに突き詰めたMOSAIC.WAVの主題歌第2弾はもはや安心のクオリティですし、プロ幼女デスクトップ時計「LOLICLOCK」はもうどう考えても病気としか言えない感じ。
……やっぱりただの変態なマンガかもしれません。