ひだまりスケッチ 4巻 / 蒼樹うめ

ひだまりスケッチ (4) (まんがタイムKRコミックス)

春が来てゆのたちも学年が上がって、そしてひだまり荘には新しい仲間がやってくる。
ひだまり荘という凄く閉じた世界を描いていたところに新しいキャラクターを登場させるのはバランス的にも結構難しいことなのじゃないかと思うのですが、この作品の場合そんな心配は全く杞憂でした。
新1年生は引っ込み思案ななずなとサバサバとした性格の乃莉。このふたりがひだまり荘に迎え入れられる時の、なずなたちのドキドキ感とゆのたちのドキドキ感。新しい出会いがもたらす新しい話題。先輩として振る舞うゆのや宮子の姿。まさに新しい出会いの季節の楽しさをギュッと詰めたような感じ。ひだまり荘という場所が形を変えながら繋がっていく瞬間をたら捉えたようで、不覚にも感動したり。
この作品の良いところはひだまり荘のみんなを中心したキャラクターたちの描き方に優しさが満ちていることかなと思います。このふんわり暖かい世界は、作者の優しさで包まれているからなのかなと。だからこそ、読んでいて幸せになれる素敵なマンガなのだと、改めて感じました。