- 作者: 白瀬修(原作),すえみつぢっか
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2009/03/11
- メディア: コミック
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とりあえず、口絵で引いた人は引き返しましょう。引かなかった人はその勢いで新しい扉を開きましょう。とにかく、そのくらいのインパクトのある作品でした。
話としては、魔法少女現役バリバリだった母親から、「ニーズはあるわ♪」と魔法少女役を押し付けられてしまった白姫彼方(男)が魔法少女としてノイズという敵と戦うというもの。
お嬢様口調でツンデレドジっ子気味のライバル魔法少女とか、ちょっと変態入った猫のマスコットとかベースは魔法少女もので、やっていることはといえばストレートに熱血バトル。バトルシーンはかなたんの攻撃が物理的なこともあってかなり激しくなっていますし、もはや可愛げのない破壊力の砲撃魔法や全般漂う努力・友情・勝利な雰囲気も合わせてノリは少年マンガ的です。
そして、ストーリーの見せ方、アクションシーンの迫力など、マンガとしての魅力も十分なので、純粋にそういうタイプの話が好きなら面白い作品になっていると思います。
ただ、この作品の肝は何を差し置いても、「こんなに可愛い子が女の子のはずがない」かなたんの魅力に尽きるでしょう。そしてその作画が凄いのです。
女の子と見まごうばかりの可愛らしい外見でありながら、体型や表情に男の子っぽさがちゃんとあるかなたんの姿。そしてそのかなたんにスパッツをはかせたり、変身シーンで脱がしたり、服を切り裂いたり、スカートが超ミニだったりとやりたい放題。
そんな格好に恥ずかしがりまくるかなたんの破壊力が高すぎて、間違った道に人を誘い込みかねない恐ろしい作品に仕上がっています。まさに、コミカライズ担当の人の女装少年への本気の愛が詰め込まれているような感じにクラクラ。
そんな感じで色々と凄かった一冊。責任は一切もてませんが、新しい世界へ一歩踏み出してみたい人にはお勧めだと思います。