グリモワール オブ マリサ / ZUN

The Grimoire of Marisa(グリモワール オブ マリサ) (DNAメディアブックス)

霧雨魔理沙の手によって書かれた弾幕図鑑という一風変わったコンセプトの一冊。
解説は魔理沙の主観と作者の仕込んだネタに溢れ、網羅性がある訳でもなく、攻略には役に立たないこともないけど基本的には役に立たないという、図鑑としての実用性は皆無なものになっています。
でも、フルカラーでふんだんに使われた弾幕の写真は美しく、装丁やイラストは綺麗で、解説は魔理沙の他のキャラクターへの印象が筒抜けで面白くて、東方ファンのためのコレクターズアイテムとしてはこれ以上ない仕上がりになっているような気がします。この緩さとか無駄さ加減こそ東方らしいとも思いますし。
そしてこうやって弾幕一覧を見ていて、東方のスペルカードバトルはどこかプロレスちっくな感じだよなぁと思いました。絶対に抜けられないものはダメで遊びの要素が必要とか、派手な見場と大仰な技名とか。
しかし不意打ち気味にネタが仕込まれているのはズルい感じ。妹紅の不滅「フェニックスの尾」の備考とか！