10-2-5

テレビをつけたら崖の上のポニョ金曜ロードショーでやっていたので途中から見始めたのですが、これがなんというかあいた口のふさがらない映画でした。面白いかといわれると首を傾げるような全く訳の分からない作品なのですが、イマジネーションだけで作られた世界に圧倒されるような感じ。幻想のような悪夢のような、意味の分からないものをひたすら浴びせられて、半笑いになりつつなんかスゴイと思う不思議な体験。これは宮崎駿にしか作れない、常軌を逸した映画だと思いました。今度ちゃんと最初から見ようと思います。
でもこれ大衆作品というより、むしろカルト作品に近いんじゃないかとと思うのは、私が子どもの心を失ってしまったからなのでしょうか……?


http://d.hatena.ne.jp/biren/20100205/1265381844
葵さんの空色パンデミック解釈(ネタバレ注意!)を読んで、自分が思わずさらっとラストを流していたことを発見。そしてなるほどそうなるかと思いつつ、主人公の一人称が信用ならない以上、他にも何パターンか解釈の仕方はあるんじゃないかなぁとも思ったり。"空想病"の人間が、発症時に個人の感覚としてどこまで現実を妄想で塗り替えることが出来るのか次第ではあると思いますが。