10-9-11

最近のけいおん!! を見ていると、迫り来る卒業の気配に思いのほか動揺する自分がいてなんだか面白いです。修学旅行の話の辺りから思っていましたが、空気感の描き方が抜群に上手くて、すっかり忘れていたあの頃の感覚がフラッシュバックしてくるような切なさと、この子たちが歩んできた3年間を眺めてきたことへの感慨が入り交じったような感覚にとらわれます。
特に20話の最後の学園祭ライブ。3年目だからできる観客との勝手知ったる一体感とか、ぐだぐだだけど楽しいMCとか、精一杯の演奏とか、そしてなにより全部終わった後の部室でのやりとりがヤバいです。最高だったという楽しさと、もう次はないっていう寂しさが興奮の後にやってきたような感じで、いい加減なことばっかりしていたこれまでの軌跡が脳裏を流れていくような感じ。
色々なことがあって、その積み重ねでここまで来て、でもそれが終わってしまう時に、たくさんのものが抜け落ちていった後幸せだけ残ったみたいな感触。授業も受験も終わった23話の学校での話には、そういうものを感じて、終わりゆく楽しかった時間の一番綺麗で一番幸せなところを見せられているような気がしました。こういう瞬間はたまらなく好きです。
毎週熱心に見ていたわけでもなく、結構中抜けだったりもするのですが、なんだかんだで私結構けいおん! のアニメ好きだったんだなぁと思うここ数週でした。そして唯たちの卒業した後の来年のあずにゃんが本当に本当に心配でならないので、安心させてくれるようなラストを期待しています。