魔法先生ネギま! 31 / 赤松健

魔法先生ネギま!(31) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(31) (講談社コミックス)

魔法世界編も佳境に入ってきた感じの31巻。
造物主の掟の力で、魔法世界の人々を消し去るフェイトたち。その力の秘密、魔法世界の秘密、そして彼らの目的が明らかになります。そしてその事実よりも、明日菜のマジックキャンセルからもう伏線だったのだなという驚きも。作品の中身には全然関係ないのですが、ネギまの今の魔法バトルファンタジーな展開って最初からどこまで構想されていたのかなというのも少し気になったり。
そんな事実と、再び集まったネギパーティー、白き翼によって最終決戦の気配が漂ってきた展開の中、印象的だったのはネギパーティーの少女たち、特に力無き者だったのどかや夕映の頑張り。魔法世界で繋がりを見つけた大事な人たちを失って、それでも臆することなく立ち向かうその姿は、現実世界の彼女たちじゃ考えられなかったような成長ぶりで思わず胸が熱くなるものがありました。先生と生徒としてただ守られる存在ではなく、パーティーの一員として共に闘う存在に。一人じゃない、それがネギたちの強さになっていくんだろうなと。
そして、そんな彼女たちの過ごした魔法世界での思い出がどれだけ大切なものであるのかは、ネギたちが大きな決断を迫られるであろう今後の展開においても、大きな意味を持ってきそうな気がするのでした。