10-11-15

F1は最終戦までもつれ込んだタイトル争いがついに決着。アブダビGPはヴェッテルのポールトゥウィンによる完勝で、大逆転のワールドチャンピオンになりました。
予選までは、ラストアタックで3位に飛び込んだアロンソが、たとえヴェッテルが優勝しても4位以内ならタイトルという磐石の体制。それを覆したのは、最後まで勝ちに行った失うものはない立場のヴェッテルと、守りに入ったアロンソの差。スタートでバトンにかわされ、それでも4位のタイトル圏内。でもそのあと、完全にプレッシャーに負けていたウェバーの早めのピットインにフェラーリが合わせてしまったのかというのが、結果から見れば勝負の分かれ目でした。スタート後の単独スピンしたミハエルにリウッツィが乗り上げた危ない事故によるSCでピットインして、その後に上位との差が開かない展開の恩恵を受けたロズベルグペトロフに前に行かれ、その後もペトロフに完全に押さえ込まれたアロンソは、結局7位でレースを終え、ヴェッテルのチャンピオンが決定。どこまで行ってもifの話にしかなりませんが、アロンソがあのまま引っ張っていれば、バトンの後ろ4位でのフィニッシュも可能だったのではないかと思うと、フェラーリとしては悔やんでも悔やみきれないレースかなと。
とはいえ、今期最速のマシンで、圧倒的な予選の速さを誇り、やや安定感は欠きながらも決勝でも抜群の速さを見せてきたヴェッテルが今年のチャンピオンになるのは納得。ハミルトンの最年少チャンピオン記録も塗り替えて、これからしばらくはヴェッテル時代が続くのかなと思います。本当に、おめでとうございます。