とある科学の超電磁砲 7 / 鎌池和馬・冬川基

vsアクセラレーターの結末。美琴視点で今まで事件の裏が語られてきたからこその、この場面で美琴がミサカの前に立ったことの意味、そしてそれを受けてのミサカと美琴の関係の変化が、また良いものでした。しかしながら美琴だけでこの状況を打破できなかったのは確かなことで、だからこそ上条さんのヒーローぶりはよもや異常。マンガとしての見せ方の上手さも相まって、あの状況から立ち上がってきたシーンはゾクッとするものがありました。そりゃ美琴も惚れるよねと。
そして後半は日常話と、次の展開への仕込み的なもの。マインドコントロールという能力を振るってかなり下衆なことをしているはずの食蜂さんなのに、どこか抜けた苦労人っぽさがあるのが上手いバランスで魅力に繋がっていると思います。腹立たし可愛いというこの不思議さ。