THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS NEW GENERATIONS 2 / バンダイナムコゲームス・namo

シンデレラガールズコミカライズ展開の中でもニュージェネ3人をメインに据えたこの作品は、それなりに可愛くてそれなりに面白いオーソドックスな頑張るアイドルの話……だと1巻を読んで思っていたのですが、ちょっとこれ予想をはるかに上回るレベルで終盤の展開が素晴らしくってすっかりやられました。
優しくて可愛い世界で、トップアイドルを目指していく3人の少女の物語というのはそうなのですが、3人で目指していたはずのステージに凛だけが選ばれて、島村さんとちゃんみおが置いて行かれて、それでも3人で立つステージを目指してという展開が作品単体としてみてもとても良かったのですが、それ以上にモバマスを追い続けてきた身としては、挑戦して失敗しても、3人であることを諦めなかった2人の姿が特別なのです。
というのも、2コス初期キャラから凛だけが[ニュージェネレーション]でSR化して、そのあと2人がどれだけの間SRになれない2コスキャラとしてネタにされ続けたのかというのを見てきているわけ(ちゃんみおは島村さんSR化後も長い長い不遇の時代があったのですが)で、その後のSR化の時の盛り上がりも知っていると、何かこの展開はズルいというか、思わずこみあげるものもあるわけです。それでタイトルがニュージェネレーション「ズ」なんだからもうね、って。
そんな深読みも合わせて、これがシンデレラガールズの真ん中に来る物語なんだろうなあと思いました。とても良かったです。