2014年に沈んだ10大沼(後編)

そして後編。
自分で書いていてこんなに長くなるとは思わなかったところが、沼の沼たる所以なのだと思います。
こっちの沼は甘いよ!

2014年に沈んだ10大沼(前編) - FULL MOON PRAYER

てさぐれ!部活もの

てさぐれ! 部活もの Vol.1 [Blu-ray]

てさぐれ! 部活もの Vol.1 [Blu-ray]

一期の頃は全然チェックもしていなくて、出会いは友人がカラオケで歌った「さあカメラが下からグイッとパンしてタイトルロゴがどーん!」になんだこれはと思ったところなのですが、気が付いたらどっぷりでした。
声優にほぼアドリブで大喜利をやらせて、それに後からMMDで動きをつけるというアニメーションの新しいカタチがうんちゃらかんちゃらという以前に、とにかく何でもネタにしていく姿勢が単純に面白かった。西明日香明坂聡美荻野可鈴大橋彩香の絶妙なバランスが織りなす、常に酷い方向に暴走する会話。どんちきにツーボールにくたぱんにと生み出されるしょうもない言葉の数々。特に本編よりもそれが遺憾なく発揮されていたラジオの方は、思わず何度も聞き直したくなるくらいに笑わせていただきました。ここまで来るとノリ的にもはや小学生がぎゃあぎゃあ騒いでるのに近しい気がしてなりませんが!
そして渋谷公会堂を埋めたイベントの開催を経て、ついに2015年新作の発表が。Lady Go!メンバーを迎えてのプルプルんシャルムとのコラボで何が飛び出してくるのか、楽しみに待っていたいと思います。
ちなみに、てさ部のノリが知りたい人は某動画サイトでこの間の続編発表ニコ生(西明日香荻野可鈴のやつ)を見ていただければ、我々てさ部民が何を楽しんで、どうしてこんなにてさ部を待ちわびているかの一端を知ってもらえるのではないかと……!! こぽちん!

ラブライブ!

2013年に引き続き追いかけ続けたラブライブ
2014年はなんといっても大雪のSSAでしょう。辿りつけないかもしれない、帰れないかもしれない。それでも早めに会場に行って、ビルのロビーや地下で寒さに凍えながら開場を待って、それであの広いSSAがほとんど埋まっていたあの時、あの場所での「snow halation」は忘れません。
そして、そんなことを言っていたら二期アニメで全く同じような展開が作中にあって、しかもそれがライブ前に作られていたとか持っているとしか言いようがありません。ちなみに二期アニメは全て「こういう話が見たい!!」的なもので突っ込みどころを抑えきってみせる、公式が二次創作の最たるものみたいなノリでした。話的には一期のほうが好きですが、でも二期は完全にラブライバーを殺しに来ていたと思います。ラブライブ本戦で一期OPの流れは鳥肌立った。
私はベスト盤からの新参なのでそれより前のことはわからないのですが、ラブライブというコンテンツ的には、「みんなで叶える」という意味でのクライマックスはやっぱり3rdパシフィコのラストで客席から僕今の大合唱が自然発生して、それにキャストが答えたあの瞬間だったと思うのです。そういう意味で最後まで笑顔で、パフォーマンスも演出もパワーアップしていた4thはエンタメとして次のステージに進んだという印象が強い公演でした。客席にも、初めてライブに来ましたみたいな様子の若い子たちや女性が増えていて、あれこの人気もしかしたらもう次元が違うところに手がかかっているんじゃないの、みたいな。
そこからは、まあ知ってのとおりというか、CDは10万枚売れるわ、スクフェスは1000万人登録だわ、MJには出演するわ、SSAスタジアムモードのライブは全くチケットが取れないわでなんだか大変なことに。ちょっともう広い世界のものになった、手が届かないところに行った感もあるのですが、やっぱりなんだかんだで素敵なコンテンツだと思うし、まずは5thを楽しみにしたいと思うのです。両日とも映画館からだけどな!

実在性ミリオンアーサー

原作であるソーシャルゲーム拡散性ミリオンアーサー」が放送中にサービス終了するという衝撃の展開を見せているUTSUWAですが、まあ正直原作がどうこう言っていられる話ではないぞこいつ、っていう。
まずは騙されたと思ってこれ見てから考えよう、という1話。
実在性ミリオンアーサー 第1話「カメリアド救国」 アニメ/動画 - ニコニコ動画
謎のラーメン屋から始まる実写、無駄に豪華な衣装、頑張ってるけどちょっと学芸会っぽさの残る演技。
そして突然のUTSUWA。
いやもう何なんだよこれ! って思うかもしれませんがその反応は多分正しいです。正しいですが、そう思ったが最後、あなたは繰り返しこの動画を見ることになる……。
そんな中毒性から、視聴することが「UTSUWAをキメる」と言われているこの番組。ノリ的にはバカなことを大まじめにやる、カノッサの屈辱トリビアの泉あたりのラインの笑いがあり、けれどストーリーはどシリアスで、毎回入る楽曲(Britain Music)クオリティはやたら高いというこの奇跡のバランスたるや(戦国鍋TVスタッフでノリも同じみたいですが私は見ていなかったのでその辺はわからないのですが)。
ちなみに3話のブリテン昔話が個人的に大ヒットでした。もうイギリスに怒られろ!

神撃のバハムート

正直なんの期待もしていなかったアニメでした。ソシャゲ原作でとりあえずアニメ化したのだろうと。
神と悪魔と人がいる世界を舞台にしたファンタジー設定、ボンバーヘッドハンマーヘッドのキャラデザインも一昔前という感じで、良く言えば王道、悪く言えば古臭い。原作をやっていなくて、新しさもないのなら、別に見る必要もないかなというのが、最初の感覚。
そしてこれが1話。
神撃のバハムート GENESIS #01 Encounters in Wytearp アニメ/動画 - ニコニコ動画
もうね、両手をついてごめんなさいしかできないよね。
え、何? 劇場版? え? という映像と音楽の圧倒的クオリティ。TVアニメの限界にチャレンジするかのような開いた口が塞がらないものを見せられてぶっ飛んだのでした。そして燦然と輝く制作「cygames」、提供「cygames」の文字。一切の他社介入の余地はなし。ああ、私たちの課金はここに結実したんだね……。
その後も最後まで素晴らしい密度で面白い脚本、お見事な声優の演技、そして凄かった映像と音楽で、作りがどこか海外の実写映画的だったこともあり、本当に大作映画を見終わった後のような余韻を残してくれる作品でした。飛び道具でもジャンクな味付けでもなく、このご時世に流行りでもないところに真正面から勝負を仕掛けて、力でねじ伏せたという作品。ありあまる情熱とかそれを支えるお金があれば、TVアニメでここまでのものが生まれるんだなあとびっくりした作品でもありました。いや本当に面白かった。

ZAQ

NOISY Lab. 【初回限定盤】(DVD付)

NOISY Lab. 【初回限定盤】(DVD付)

まだ沼に足をかけた、という段階ではありますが、2013年は鈴木このみが良い! と思った年なら、2014年はZAQが良い! と思った年だったなあと思います。
ZAQについては元々いい曲だなあと思うことはあれど、そこまで好きな訳では無かったのです。その印象が変わったのがリスアニサーキット。あれ、この人のライブこんなに楽しかったっけ? と。そしていろんなジャンルを強引なまでのキャッチーさでZAQの曲にするんだなあと思ったアルバム「Noisy Lab.」を引っさげての単独ライブ、これが楽しかったのです。楽曲単体で聞くとちょっと胸焼けするような過剰なまでのキャッチーさも、いたるところに仕込まれたここでジャンプ! みたいなポイントも、ライブで映えること映えること。
なんだかやたらめったら楽しくてはしゃいで、そして最後にアンコールで「Sparking Daydream」がきて無事死亡、みたいな。(あの曲はサビでひたすらジャンプしたりするので非常に疲れます)
それ以来、アニサマでもランティス祭りでもアニメJAMでも、ZAQの出番が来るのを凄く楽しみにしている私がいます。そんな感じで次のライブも楽しみ。そしてちょっとでも興味がある人は是非ライブへ。CDで聞くより生で聞いたほうが楽しいよ!