甘々と稲妻 12 / 雨隠ギド

 

 最終巻。前巻で小鳥の話に一区切りをつけて、最後にくるのは、ああこの作品って食を中心に据えた子育て作品だったんだなって思うようなエピソード。

もう本編最終話も5つの番外編もダダ泣きですよ。おとーさんが体調悪くなって、それを心配したつむぎがまず母親の仏壇に「はやくなおりますように」と手を合わせたところで涙が出て、そこからひたすら泣いていました。本編だけでなく、過去と未来を描いた番外編も本当にね、もうね。いや、悲しいとか寂しいとかは何も無くて、ただなんというか、よく育ってくれた、良い子に育ってくれたと、そういう感じのですね。1巻から、つむぎとおとさんの暮らしをずっと見てきたから、もうここに来るとあらゆる行動、言動に走馬灯がよぎるような、ボーナスステージというか、すべてが尊い……。

先生は立派にお父さんだったし、つむぎは良い子に育った、私に思い残すことはない……みたいな気持ちになりました。大学の話とかもうさー、本当にさー。

あくまで番外編として全ては語らないから、これからも彼らの生活は続いていって、どこかで生きているんだと思わせてくれる塩梅もとても良かったです。先生と小鳥の関係は、曖昧にしてこそのものだとは思うけれど、あれから10年以上この関係を続けているなら、それはまあそれなりに責任をね、いや本人たち次第ですけれど!? みたいな感じ。 あと八木としのぶはくっついていてください!! 信じてるよ!!!