【マンガ感想】THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149 6 / バンダイナムコエンターテインメント・廾之

 

 毎回原作キャラクターの描き方が丁寧で愛のある漫画だと思うのですが、この間に収録される櫻井桃華の回と古賀小春の回はその中でも出色だったと思います。特に小春回は素晴らしかった。

大人びていて品のある桃華というキャラクターの、年相応な姿。それを出演したバラエティ番組から求められる「子供らしさ」ではなく、櫻井桃華のありのままと上品さを、アイドルとしての姿を通して見せるのが良かったです。③のラストの「あぁ、怖かった!」の笑顔とそこに繋がる流れが完璧。あと、ももぺあべりーの3人のライバル感というか、見た目に似合わないバチバチした感じが大変好みです。

それから、バラエティ番組で輝く幸子先輩、ボクはカワイイに込められた自信と自負、そしてプロ意識が本当にかっこいいなと思いました。

小春は喋りも性格もふわっとしていて、お姫様に憧れる要素とイグアナのヒョウくんを連れているギャップが印象に残るキャラクターなのですが、正直担当外であまり良く知っているわけではありませんでした。なので、仕事を通して見えてくる動物全般への愛と、おっとりしているようで前向きで芯の強さがある魅力に、ああこういう子なんだなと思った話でもあり。そしてこの話、先輩アイドルとしてのみくからの小春とプロデューサーへのある指摘が鋭くて、そこをなあなあにしないのだなという真摯さを感じたのと、それを受けて一歩を踏み出す小春の描写が大変良かったと思います。

ストーリー上で無理に刺激的な展開を作る訳ではなく、あくまでもアイドルとしての仕事の中でこれだけキャラクターの掘り下げをして、その魅力を見せてくれるのだから、本当に作品ファン冥利に尽きるシリーズです。

 

作品とは関係ない話ですが、紙媒体が一般流通に乗らなくなって電子版も版元が変わるならもうちょっと周知のしようがあったんじゃないかと、サイコミには思うところが。素敵なコミカライズなので、本屋に並ばなかったせいで続刊が出たことに気付かれない、なんてことがなければ良いなと思います。