しおんの王 1巻 / かとりまさる・安藤滋朗

しおんの王(1) (アフタヌーンKC)

しおんの王(1) (アフタヌーンKC)

絵がいいですね。すっきりした感じのキレイな絵で、特に表情の豊かさが良いです。主人公の紫音が喋れないので、この表情の豊かさは欠かせない気がします。将棋を指しているときの女流棋士達の凛とした表情が実に魅力的です。
話は紫音の両親が殺された事件と、女流棋士達の争いの二本軸で、それぞれがリンクしていくような展開。将棋自体にはそれほど踏み入らないので、将棋がわからなくてもついていけます。棋譜なんかも載っていますけど。まだ、それほど話は踏み込んでいっていないので、どうなるかわかりませんが、適度に緊張感があってよろしいかと。妙にはしょったところとか少し気になりますが。とりあえず、これからもっと面白くなっていきそうな要素はあるので、楽しみにしたいと思います。
それにしても、サブタイトルのThe Flowers of Hard Bloodがなにか不穏な空気を匂わせてます。