魔法少女リリカルなのはStrikerS THE COMICS 2巻 / 都築真紀・長谷川光司

魔法少女リリカルなのはStrikerS The Comics 2 (2) (ノーラコミックス)

魔法少女リリカルなのはStrikerS The Comics 2 (2) (ノーラコミックス)

なのはStrikerSサイドストーリー。アニメを見た人は是非。
アニメのなのはStSは色位詰め込んである割に説明不足や描写不足があるように感じていたのですが、足りないと思っていた部分の一部がきっちりと描かれていてまさしくサイドストーリーという感じでした。逆にいえば、出し惜しみしないでこれをちゃんとアニメで描いてほしかったというのもあるのですが。
StrikerSの幕間の出来事を中心に、フォワード4人の出会い、成長、門出をきっちり追っていて好印象。4人が探す強さの意味とか、今後の進路への悩みとか、そういうのがあるとやっぱりキャラクターの魅力も増していくと思いますし。
そしてそこの軸がしっかりしている分、見守り導くものとしてのなのはやフェイトたちの立ち位置も明確になっていて、アニメと比較して焦点が定まっているかなと思いました。それぞれの道を歩くなのは、フェイト、はやてという3人の人生がほんの少しの間だけ交わる交点としての機動六課を描いたものがなのはStrikerSなのだなと。
フォワード4人以外の心理描写や背景の説明なんかもあって、物語が理解しやすくなっているのも良かったです。
そんな訳で非常に良いサイドストーリーだとは思うし、アニメを見た人にはぜひ読んで欲しいと思うのですが、やっぱりどうしてアニメでこれを語れなかったのかなぁという気分が残ったことも確か。この分を入れたら入れたで、詰め込み過ぎになったりするだろうことはわかるのですが、それでもそんな気がしてしまうのです。