- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/08/27
- メディア: コミック
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夏がすぎて秋が来て、風香の高校の文化祭に行ったり、台風が来たり、お祭りがあったり。相変わらず何か特別なことが起こるわけではなくて、でも毎日が特別だというこの感じが素晴らしかったです。一つ一つのコマごとの何気ない動き、間の取り方、セリフ、表情。そういうもの全てが凄く高いレベルで融合しているからこそのこの作品の持っている空気で、それがたまらなく素晴らしいんだからなんだかもう読んでとしか言えないような感じ。
どの話が、というよりはちょっとした部分が良いのですが、中でも台風の話のP94は瞬間の切り取り方が本当に巧いなぁと思いました。雨の中扉を開けたときのあの一瞬が、その時感じる気持ち込みで描かれているような感じ。そしてよつばのストレートな感情表現も周りの大人たちの姿も、相変わらず心地よいものがあります。お祭りの話では、よつばは真っ直ぐで良い子だなぁとしみじみ。
そんな中一番おかしかったのが、台風の話のラスト1ページ。こういうクスッとくるギャグはさすがです。