- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: コミック
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そんなアコニー2巻は、お化けアパートの怪異を一話読み切りでお届けするどたばたコメディ。常識の斜め上な出来事とキャラクターばかりなアパートでの騒動は賑やかに楽しくコメディしているのですが、雰囲気は確かに冬目景作品っぽいので、どこか不思議な感触。そういえば、冬目作品でここまでストレートなコメディは珍しいなと思いました。
そんな訳で、森の精霊だの蛇女だの蛙侍だのが登場しつつ、アパートが思い出に浸ったり迷路と化したりと騒がしい感じ。花見の宴会もまた楽しそうで良かったです。そして物の怪の類ではないですが、相変わらずミリオタ少女がいい味出しているなと。
それからアコニーは相変わらず可愛かったです。この外見で100歳とかではなく、23歳という微妙な年齢なのが良いのだと主張してみたり。
そんなドタバタを繰り広げつつも、その裏ではアコニーの出自の背景と祖父と母親の研究の謎にも少しづつ迫っていっている感じ。アコニーは母親に会いたがっていますが、単純に会えば幸せになれるわけでもなさそうで、この先どうなっていくのか少し不安も感じます。どんな事実が明らかになったとしても、このアパートの持つ楽しげな空気がアコニーに笑顔をくれればいいなと、そんなことを思いました。