灰羽連盟 COG.3

灰羽連盟 COG.3 [DVD]

長閑で和やかな世界だというのは、ラッカと一緒に視聴者がそう思い込んでいただけのようで、灰羽を取り囲む世界は決してただの楽園なんかじゃないという方向へ。かなり重たい感じになってきました。
ネムの図書館司書の仕事を見に行く話は、かなり良かったです。この街の人々が見せる素朴な暮らしぶりはスローライフな感じで素敵。ネムとラッカの共著になった世界の始まりの本も、あれはあれでらしさがでていて良いのではないでしょうか。
そして次の話で灰羽が巣立つということがわかって、灰羽の存在や壁の存在は謎が深まるばかり。クウの発言からすると、何かが満ちると元の世界へ帰っていくようなイメージなのか。そしてラッカを襲う喪失の物語になって、羽が黒くなる病から、レキがどういう存在なのかが明らかに。一つ一つの話がしっかり繋がっていく印象で、良くできているなぁと思います。街や小物の細かい部分のデザインも凄くツボ。
この先は灰羽という存在を掘り下げる方向なのかな。意味ありげに何度も登場してきたカラスが何かを示しているのでしょうか。