ねくろまねすく 2巻 / 玉置勉強

ねくろまねすく 2 (バーズコミックス)

ねくろまねすく 2 (バーズコミックス)

美少女マッドサイエンティストとアンデッドたちのアパートに地上ラブコメディという、微妙に合っているような合っていないような表現をしたくなる第2巻。
カタリナとアミの心理的な距離が近づいてきて、アミにどこか依りかかっている感じのカタリナの姿は意外な一面的なところがあって良い感じ。地味で三十路で行き遅れで、でも家事はパーフェクトなミヤコの登場で話はさらに賑やかになって、面子は奇怪ですが普通にドタバタコメディとして楽しいです。
そして、前半のあんまりほのぼの日常な感じに忘れそうになりますが、後半に入るとカタリナが重い何かを背負ってギリギリで闘っている様子が見えてきて、それに伴ってアミの存在が大きくなってくる感じ。ファンタジーっぽくほのぼのしているようで、割と生っぽい感情の動きみたいなものが感じられるあたりは好み。
後半では変態で下種な空気がいきなり全開な兄の登場で話は一気に核心に迫りそう。この先カタリナの身に待ち受けるだろう出来事の中で、アミが何を想い、どういう役割を果たして行くのかが、見どころかなと思います。
それにしても、エログロな感じになると一気に生々しさが増すのはこの作者の特徴なのでしょうか。全体に雰囲気が緩めなだけに、読んでいてちょっとびっくりしたり。