3月のライオン 6 / 羽海野チカ

3月のライオン 6 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 6 (ジェッツコミックス)

読んでいて度々うるっとくるような、とにかく圧倒されるような一冊でした。本当にこれはすごいマンガだなぁと思います。
いじめにあうひなちゃんは学校で、桐山はそのひなちゃんのために将棋で、二階堂もまた別の意味で将棋で、皆が皆懸命に闘っているということが痛いくらいに伝わってくる重たい展開。でもそれと同時に、思いつめて壊れてしまいそうな彼ら彼女らの隣には、それでも誰かがいて、人はひとりじゃないから生きて行けるんだと感じる一冊でもありました。ひなちゃんのことで相談に来た桐山に対する先生の言葉の素敵さとか、ひなちゃんを気にかける高橋くんの存在とか、全てをかけてぶつかっていった末に破れた二階堂が桐山の勝利を我が事のように喜んでいたところとか、なんというか、もう!