やさしいセカイのつくりかた 2 / 竹葉久美子

繊細に揺れる感情を描きながら、どこかさっぱりした理系っぽさのある雰囲気が相変わらず魅力的です。教育者としての悠に一石を投じるかのように、アメリカでの研究仲間が登場して、悠は教育者としての自分と研究者としての自分の間で揺れて。葵も自分の中にある知的好奇心と母との関係にどう折り合いを付けられるか悩んで。そこに恋愛感情とか諸々絡んできて面白いです。結構重たい話でもサラっと描いていてそれも良い感じ。あと絵がとても綺麗です。悠の女装ネタに双子の妹弟の登場にと作者の趣味的な要素も満載ですが、そのあたりがことごとくツボるので、私はこのマンガが合うのだろうと思います。