F1 日本GP予選

バスが来ない等予想通りの問題も伝え聞く富士でのF1ですが、レースの方も雨で大変な一日に。
午前中のフリー走行が雨でほぼ中止になり、予選も雨の中での勝負。ただそんな状況にも揺らがないのがさすがのトップ2チーム。その中でも今回はマクラーレン有利な情勢で、アロンソとハミルトンが激しいPP争いを繰り広げました。アロンソペースで進んだQ3を最後の最後でひっくり返したハミルトンのアタックは見事。ここにきて激しくなる王座争いで、この二人のフロントロー対決が見られそうです。
そしてその後ろにはフェラーリの2台。ライコネンはもはや勝つしかないだけに、フェラーリ不利と思われるこのサーキットでドライバーの力でどこまでのパフォーマンスを見せられるかが勝負となりそうです。
その後ろもBMWにウェバーにロズベルグと「いつもの」メンバーが集まった感じですが、今回の白眉はなにより7位に飛び込んだホンダのバトンと9位に飛び込んだトロロッソヴェッテルでしょう。バトンの方は雨ならあるいはという淡い期待の元に闘っていたホンダの地元凱旋に大きな華を添えるもの。完全なる地元のトヨタがドライでの好調さから一転沈んだことを考えると、ホンダとしては良くやったというところでしょうか。
そしてヴェッテルは驚愕の9番手。まだ乗って数戦の戦闘力の不足したトロロッソのマシンをドライバーの腕でここまでもってくるあたり、ちょっと末恐ろしいものを感じます。明日のレースでどこまで来るか、注目です。
後方ではやはり地元の琢磨と左近が最後列に沈んだのが残念。スパイカーは売却がまとまったということですが、アグリの方はスポンサーが短期的に増えたとはいえ、来年使う車をどうするかも決まらないという非常に厳しい状況なだけに、何とかしていい結果を出して勢いに乗りたいところだとは思うのですが。
さて、明日のレースも雨の予報。富士で雨というと嫌な記録も残っていますが、明日は面白いレースであることを期待しています。