NEW GAME 6 / 得能正太郎

 

 表紙に知らないキャラが! と思ったら新キャラでした。

そんな紅葉とツバメがイーグルジャンプにインターンでやってきて正式雇用を目指す話なのですが、この2人は境遇的に追い込まれたところからの挑戦で、とにかく結果を出さないといけない立場から、青葉やねねたちを見た時に何を甘いことをとなるのはまあ当然で。この作品の働き方って生っぽい部分もありながら、とにかく前向きでキラキラしていて、素敵だけどそんな上手いことと思っていたところに、余裕の無さが競争意識や嫉妬、焦りに繋がっている子たちを出されると、何も知らずに何を生意気なと思いつつも、作品としては見事なアンサーを見せられてぐうの音も出ないなと。そしてそれが最終的にああなるのだから、本当に良い子たちで良い会社なのだなと思います。

そして人が入ってくるだけではなく、イーグルジャンプから出ていく人の話も。とはいえ、こうやって血が入れ替わりながら、夢を見て時に悔しい思いもして成長していくサイクルが回っているのは健全だなあと思いました。でもそれは会社に余裕があるからこそのものでもあって、もしヒット作が出ずに経営が傾いたらどうなるんだろうという気は、しなくもなく……。