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Dimension W 11 / 岩原裕二

感想 ☆☆☆☆ マンガ

新章開始ということで、ミラと彼女を残した百合崎教授の謎、そしてシンジケートという新たな敵が出てくるのですが、そんな話の主人公格となっているのがルーザーとともに行動してきた少女エリー。番号のみを与えられていた施設から一人逃げ出した少女とすべてを奪われて一人になった男がどのように出会いどうして一緒にいたのか、そしてルーザーを失ってまた一人になったエリーが回収屋としてどう生きていくのかが描かれていきます。
いやなんというか、私こういうキャラめっちゃ好きです。ルーザー亡き後1人でもやっていけると意地を張って強がってプライドが高くって、ピーキーなくらいに優秀だから実際ある程度のことはできちゃうけれど、結局まだ未熟で脆い。このアンバランスさと頑なさが凄くツボです。ミラを取り戻そうと1人で敵のアジトに突入して、敵の強さに上手くいかずにボロボロになって、それでもミラが捕らえられた部屋までたどり着いて、もう誰もいなくなっていて涙目になってるのとか良い。本質的には良い子なのが良い。
人の心を知ろうと積極的に話しかけているミラはもちろん、キョーマもなんだかんだ言ってこういうタイプの子は放っておけないんじゃないかなあと思うので、なんとか誰かがまた彼女の隣に立てる日が来るといいなあと思います。救われて欲しいなどと言ったら怒られそうではありますが、何かが出自からの因縁もありそうな彼女の救いになってくれたならと思う一冊でした。