08-9-28

コードギアスR2最終回。
全ては収束し、自らを犠牲にルルーシュは未来を繋ぐ。ゼロ・レクイエムの中身は予想の範疇ではありましたが、やっぱりこうやって見せられると色々な思いが胸に残ります。自らを生贄にささげて明日を呼び込んだようなこの結末。結局、自分を犠牲にする生き方しかできない人だったんだろうなぁ、ルルも、そしてスザクも・・・・・・。
皆が何かを願い、だからこそ明日が見えない。簡単な答えは出ず、多くの者が犠牲となり、憎しみの連鎖の止まらない世界の中で、明日を繋ぐにはこれしかないという答え。シンプルにハッピーではなく、でもアンハッピーでもない結末は今っぽいなぁと。扇とヴィレッタの結婚式の写真で幸せそうにしている皆の姿、あれが見られただけでも。
そしてナナリーとルルーシュは深く結ばれていて、本当に似たもの同士で、だからこそこうなってしまうのだからなんとも。これからナナリーはたくさんのものを背負って、それでも生きていかなければならないのだから、スザクと同じく何と大きなものを残されたのか。民衆のゼロコールの中でルルーシュの亡骸に縋り付いて泣き崩れる姿は、ルルーシュの出発点を思うとあまりに皮肉で、やるせないものがありました。
しかしオレンジことジェレミアは最後までカッコよかった・・・・・・。何が正しいかわからない世界で、忠誠という絶対の信念に拠った男の揺るがなさ。そして全てをやり遂げてファーマーになった爽やかな表情とかもう! アーニャと幸せになりそうなあたり何か笑ってしまいますが。
そして玉城。この世界に生きる凡人の姿というものを最後まで見せてくれて、カッコよかったと思います。もがいてもがいて届かなくても、まっすぐ前を見ていた姿は強かった!
そんな訳で、深く考えても、シンプルにバトルを見ても、キャラの魅力にハマっても面白いという、一粒で何重にも美味しいアニメでした。徹底的な圧縮展開は良い面悪い面がありましたが、これだけのものを見せてくれたのなら満足。1期からの長い間、非常に楽しませてもらいました。