ばけらの! 2巻 / 杉井光

ばけらの!2 (GA文庫 す 2-2)

ばけらの!2 (GA文庫 す 2-2)

ラノベ作家美少女化ラブコメ第2弾。
一発ネタの第2弾なんて! と思いつつも、最高に楽しんでいる(に違いない)やつらの日常を小説化すればそれは楽しいに決まっているというのを見せつけられた感じです。
そんな訳で、相変わらずな池袋妖怪作家一同がラーメン対決したり、沖縄旅行に行ったりバカ話したりするそれだけの話。肩の力が抜けているというよりは、抜けすぎてもはや適当の範疇に入るんじゃないかと思うストーリーも、この仲間たちがワイワイしていることこそが大事だと考えればそれはそれでありな気がしてくるのだから不思議。
そして今回登場するのは、美少女作家と噂される人がモデルと噂されるジン君。いわゆるこんな可愛い子が(ry系 ショタっ子でしかも4性獣の一角を成すハイパー天然系ジゴロってなんだそのキャラという感じですが、ジンが来ることでラブコメ周りが活性化するのが非常に楽しい感じ。ヒカルへの好意だだ漏れなのに素直になれないイヅナと、恐るべき鈍感なヒカルの間に、ヒカルにべったり懐くジンが絡むことでイヅナがワタワタしたりやきもちを妬いたりするのが大変ニヤニヤできる感じでした。ジン×ヒカルもこれはこれで良いものなので、この3人の関係は非常に好みで今後も楽しみ。次はむしろヒカルがジンを押し倒……じゃなくて、ジンがイヅナをヒカルにけしかける話も読みたいなぁ、とか。
そんな感じの軽く読めて楽しい小説でした。そして次の興味ポイントは、ヒカルとイヅナのベタ甘な話をどこまで踏み込んで書けちゃうのかというところ。キャラクターにもニヤニヤできますが、それを書いたり書かれたりしている人たちにもニヤニヤできて二重にお得!