バカとテストと召喚獣 6巻 / 井上堅二

バカとテストと召喚獣 6 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 6 (ファミ通文庫)

「んじゃ、行くか明久」
「うん。悪いね雄二」
「またお前に貸しが増えたな」

TVアニメ化も決まって絶好調のバカテス最新刊。
相変わらずコメディ部分が爆笑もので電車では読めない一冊になっています。
今回はそれぞれの召喚獣が妖怪の類になってしまうという話だったのですが、美波の召喚獣の衝撃といったら。なんというかオラウータンが好き疑惑と合わせてこれはもはや可哀想な領域。
逆に、姫路さんの召喚獣は本人のことをよくあらわしていて良いんじゃないかと思いました。いや、ほら、姫路さんは明久を押し倒すのがもはやカウントダ(ry
他にも新しい境地へ旅立ってしまった久保君と美春だった何かとか、審議の必要性すら感じる131P挿絵とか爆笑ポイントが多々ありつつ、それすら吹き飛ばすほどのこの小説最大の見せ場は第五問ラストから。
上級生とのお化け屋敷対決での姫路さんの涙から先の明久のカッコ良さ。そして雄二との最低限の言葉で繋がる素晴らしい相棒っぷり。これはちょっとヤバいものがあります。
普段がどんなにバカでも、いざという時に見せるこういうところがあるから、明久は皆に好かれているんだろうなと納得。そしてこういうところがあるから、明久は雄二とカップリングされるんだなと納……いえ別に何でもありません。
このイベントでさらに接近した姫路さんと明久の距離に、そろそろ如何に鈍感な明久といえども自分の意思を見せないといけないんじゃないかと思ったり。ここからまさかの美波の反撃はあるのかも含めて、次の夏合宿編がとても楽しみです。