- 作者: 高橋留美子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/10/16
- メディア: コミック
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死神みたいな少年と霊の見える少女が出会うことで始まる物語と言うと一見王道少年マンガのようですが、犬夜叉がシリアス気味だったことの反動のように肩の力が抜けたゆるゆるコメディになっています。この世に残る霊を成仏させる死神のりんねはドがつくほどの貧乏で少しの金額にも一喜一憂していたり、女子高生の桜は何事にも動じないというか、適応力が高すぎるがために話の方が淡々とする不思議空間。
必要以上に言葉で説明しなくてもスッと頭に入ってくる設定、キャラクターの見せ方はさすがベテランという感じ。ストレートに盛り上がりそうで、ここぞといういところを絶妙に外してくる独特のシュールさとテンポも面白いです。貧乏ネタの使い方とかじわじわときます。そして、一話目の散々色々あった後の「トンカツ最高ーーっ」には本気で脱力。
やっぱり私はるーみっくわーるどなコメディが好きなんだなと再確認させてくれる新シリーズでした。キャラクターもだんだん増えてきて賑やかになってきているので、この先もとても楽しみです。