2010年の10作(マンガ)

今度は2010年印象に残ったマンガを10作品をピックアップ。こちらの読了数は78冊と少なめで、しかも現状2010年刊行の作品をかなり積んでいたりもするのですがとりあえず!


ACONY 3 / 冬目景

ACONY(3) <完> (アフタヌーンKC)

ACONY(3) <完> (アフタヌーンKC)

重くなりそうなテーマもさらりと描いた、肩の力が抜けたコメディ作品となっていてとても面白かったシリーズ。とにもかくにもアコニーが可愛かったです。そしてこの作品の場合、ちゃんと単行本が出て、完結まで至ったということにとてもとても感慨深いものがあります。
あと、冬目景作品だとイエスタデイをうたってが急展開を見せていて続きが気になって仕方ありません。ハルには幸せになってほしい……。
感想:3巻


月華美刃 1 / 遠藤達哉

月華美刃 第1集 (ジャンプコミックス)

月華美刃 第1集 (ジャンプコミックス)

魅力的なキャラクターにスピード感のあるアクション、そして竹取物語をベースにしながらアレンジの利いた設定と少年マンガらしい王道な物語(主人公は少女ですが)が素晴らしく面白い作品。これは続きが本当に楽しみです。
感想:1巻


煩悩寺 1 / 秋★枝

煩悩寺 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

煩悩寺 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

謎の物品に溢れた小山田くんの部屋、通称煩悩寺でだらだらする話なのですが、そこで繰り広げられる小山田くんと小沢さんの関係がもう! お前ら何歳だよ早くくっつけよ的な展開に、ひたすら身悶えする作品でした。
感想:1巻


3月のライオン 4〜5 / 羽海野チカ

3月のライオン 4 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 4 (ジェッツコミックス)

とにかく島田八段という棋士の生き様に圧倒されました。今置かれている立場も、年齢も違うキャラクターたちが、それぞれにそれぞれの激しい想いを抱えて生きている。そのことが本当によく伝わってくる作品だと思います。
感想:4巻、5巻


にがくてあまい 1 / 小林ユミヲ

にがくてあまい(1) (エデンコミックス)

にがくてあまい(1) (エデンコミックス)

仕事に疲れた独身女とゲイの男の奇妙な共同生活もの。わだかまりとかプライドとかコンプレックスとか、心をがんじがらめにしていた色々なものが、ちょっとずつ解けていくような物語。思わず気持ちが楽になるような優しさがありました。
感想:1巻


青年のための読書クラブ2 / 桜庭一樹タカハシマコ

原作の魅力とマンガとしての魅力を併せ持った、幸福なコミカライズ。透明感と甘さとグロテスクさ。素晴らしいと思いました。
感想:2巻


空の下屋根の中 2 / 双見酔

空の下屋根の中 (2) (まんがタイムKRコミックス)

空の下屋根の中 (2) (まんがタイムKRコミックス)

いつも気分はダウナーで、やる気はあんまりなくて、生きて行くことには困らなくて、それでも私は働きはじめる。ぼんやりとした焦燥感と無気力感。大学生時代、就活をしていた頃を思い出して凄く共感。ほんのささやかなことのため、一歩を踏み出す彼女の姿は、これから働き始める、働きたくない人たちに読んで欲しいなと思いました。
感想:2巻


DON'T TRUST OVER 30 / TAGRO

DON’T TRUST OVER 30 (KCデラックス)

DON’T TRUST OVER 30 (KCデラックス)

出版自体は2009年ですが、私が読んだのは2010年なのでこれを。
行き止まり感とその先にうっすら見える光。ファウストで短編を読んでから6年たっても、まだまだ冷静には読めないと思った一冊でした。
感想


7と嘘吐きオンライン / HERO

7と嘘吐きオンライン―HERO個人作品集―(ガンガンコミックスONLINE)

7と嘘吐きオンライン―HERO個人作品集―(ガンガンコミックスONLINE)

触れれば壊れてしまいそうな気持ちと、息の詰まるような苦しさと、微かに見える光と。繊細に描かれた少年少女の感情が、Twitterと嘘を通じた奇妙な関係にのせて描かれた表題作がとても印象的でした。
感想


境界のRINNE 3〜5 / 高橋留美子

境界のRINNE 3 (少年サンデーコミックス)

境界のRINNE 3 (少年サンデーコミックス)

こう来るだろうという予想を、絶妙に外し続ける脱力系コメディ。思わず突っ込みたくなるずらし方に、高橋留美子はさすがだと思いました。さりげなくラブコメ方面が盛り上がってきているような気もするので、この先の展開にも期待しています。
感想:3巻5巻


次点としては「ビリオネアガール」がこの先面白くなっていきそうで期待しています。