ハニカム 3巻 / 桂明日香

4ページニヤニヤファミレスマンガの第3巻。
キャラクターの立ち位置が定まってきて、ある程度話のパターンが確立しているのですが、そのパターンの破壊力の高いこと高いこと。王里と舞の若い子のことをなんだかんだ言いながらお前らももやもやしてるじゃん的な関係も、良いから早く付き合っちゃえバカって感じで非常に良いですが、やっぱり御手洗、鐘成、守時の三角関係的な何かの破壊力が抜群。
守時さんも鐘成さんも御手洗を意識しまくりで面白いことになっているのに、自分はそういうのとは縁が無いんですよね的な顔をして全く意識をしない御手洗が罪な男すぎです。別に女に興味ありませんという訳ではないのがまた罪深いというかなんというか。そんな御手洗の見せるふとした優しさに、挙動不審者と化す二人の様子がまたニヤニヤものではあるのですが。守時さんも鐘成さんも物凄い良い子なのもこの関係が見ていて微笑ましい理由かも。
そんな感じで楽しい1冊でしたが、キャラクターが定まってきた分だけネタが暴走気味になることがあったのがちょっと気になるところ。キャラクター的な部分とリアルさというか、生っぽさとが共存するバランス感覚が私がこのマンガを好きなところなので、あまり極端なキャラ付けとか強引すぎる展開とかには行かないで欲しいなと思います。
そんな部分もありつつ、この巻も存分にニヤニヤさせてもらえた1冊でした。王里と守時の間であんなことがあって、さらに混迷を極めるハニカム内人間関係の今後にも期待大です。
あと、魔性の女な子はウザいを通り越して段々不憫になってきたんですがどうしたらいいんでしょうか。なんとなくリアルにいそうな感じなのがまた不憫……。