- 作者: 道満晴明
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/01/30
- メディア: コミック
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ちょっとした話から、おおきな物語の一部だけポンと投げ出されたような話まである13編は、とにかくどれもどこかがぶっ飛んでいて、先が読めるはずものない不思議な話ばかり。その上何も説明があるわけでもなく、そういうものとして進んで終わるので、結局謎なところは当たり前とされたまま。絵はポップな感じで可愛くて、結構エグイことになってもすっきりとしています。なので意味はよく分からないままにすいすいと読めるのですが、その時に確かにどこかで知っている感情のようで、でも少しだけ違う何かのような感覚が残るのです。それと同時に一瞬の強烈な怖さとかエロさとか切なさとかそういう部分もあって、読み終わった後ずっと残り続ける奇妙な中毒性もあって、とにもかくにも一回読んでみてよとしか言えなくなる一冊。すごく好きです。中でも好きなのはScene7。ラスト2ページでぞわっとしました。