読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

大橋彩香 1stワンマンライブTOUR2017 OVERSTEP!! 3/5 @ 豊洲PIT

 

若い子はちょっと見ないうちに成長するとはよく言いますが、去年の1stライブから1年足らずでこんな長足の進歩を遂げているなんてとびっくりしました。1stも好きだったのですが、今回を見ると、あの時はとにかくしっかり歌うことで一杯だったんだろうなあと。そのくらい今回は自然体に見えたし、魅力であるよく伸びる歌声も、ステージ上での振る舞いも、安心して見ていられるような、こう、プロのアーティストなんだなあと思わせる堂々たるパフォーマンスだったと思います。一つ上の領域に手がかかったというか、これからが本当に楽しみになるようなライブでした。

そんな感じで全体的に余裕が見えてきたのですが、その余裕からか、一曲ごとにどうやって歌おうかというのを考えているんだろうなあというのが見えるライブだったなとも。最新シングルの「ワガママMIRROR HEART」の収録3曲はどれも曲の内容に対して演技をするように歌っていて変化を感じたのですが、ライブで見ても曲の世界観に対して歌と表情でどう演じるかというのが感じられたのが面白かったです。ああこの人は、アーティスト活動をやるけれども、根は役者であるのだなと思ったり。

ただ、そうやって演技として感情を乗せるようになったことで、楽曲それぞれに情感豊かになったものの、より本人の素の部分は見えなくなったように感じるところも。たぶん今やっている方向性が大橋彩香のアーティスト活動としてはあっているのだろうと思いつつ、素に近いものと本人が述べているような曲だと、もっと直接的に感情をぶつけてくるようなパフォーマンスも見たいなと思いました。完成度とはちょっとベクトルの違う、その時のその人にしか出せないもっと生っぽいものというか。その辺りを期待すると、飾りがなかった分初期衝動をぶつけるようなところのあった1stの方が、素の見えるライブだったという気はします。

とはいえ、完成度は断然今回の方が上でしたし、大橋彩香のライブの方向性というか、型みたいなものがとても良く見えるライブだったと思います。このあまり前のめりではないけれど、伸びやかできらきらしていて気持ちの良い空気感。ああ、こういう方向で進んでいくんだな、それならこれからもっともっと進化していく姿が見られるのだろうなと。

ちなみにサイリウム禁止の結果としては、特に違和感もなくクラップ多めの現場になっていた印象。個人的にはこの感じ、特にオルスタという形式には合っていて良かったと思います。