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空電ノイズの姫君 1 / 冬目景

 

 ちょっと天然気味で子供っぽさの残るギター少女。ワケありな転校生の黒髪ロング少女。くすぶっているモラトリアムなバンド青年。これまで多かった美術ではなく、音楽をテーマにした変わり者たちの青春模様は、これぞ冬目作品な魅力にあふれていました。羊のうたではなくてイエスタデイをうたって系統の冬目景の美味しいところ盛り盛りでちょっとこれは素晴らしい。

磨音と夜祈子の間に生まれてくる友情も、磨音が中心を失ったバンドから求められるお話も、どちらもまだ始まったばかりという感じで交わりませんし、夜祈子の抱えた事情についてもこれからという感じで導入の1巻。ですが、今この時点でも面白いのだからこれはきっとこの先も間違いなく面白いと思える一冊でした。

あと、ベタですけど磨音がギターを弾く時に髪をバサッと解くのが良いなあと。マンガなので当然音はないし、この作品は演奏シーンで擬音もないのですが、ビジュアル的にはもちろん、音まで含めた躍動感が感じられて好きです。