13-1-12

新アニメが続々と始まって、思わずリアルタイムで見た結果睡眠時間が足りない今日この頃。
新房×シャフトでどうなるのか若干の不安感があったささみさん@がんばらないですが、ちゃんとささみさんらしく病んでいて大変安心しました。左絵動いてる! ささみさん喋ってる! そして新房演出がきっちりハマっていて満足。これはBDを買うまであります。そしてずっと好きだったマイナー作品をみんなが見ている状況がなんだか嬉しいのです。どう考えても万人受けする作品ではないような気はしていますが……!
たまこまーけっとは、なんというか90年台の臭いがする夕方アニメみたいな何かでした。京アニがどこに行きたいのか分かるような分からないような気がしつつ、けいおんにもあったそういう空気を進めるとこういう感じなのかなとも。目指せ、国民的アニメ! みたいな。
あとはビビッドレッドが当初の予測を裏切らないコースに快速球が来た感じ。ロリ! 友情! 百合! ロボ! ミリタリ! 魔法少女! 好きなものだけ混ぜたら俺たち大勝利!! みたいなノリがここまで衒いなく王道の顔をしていることに、ちょっと感慨深いものを感じたりしなくもなく。

3月のライオン 8 / 羽海野チカ

3月のライオン 8  手帳付限定版 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 8 手帳付限定版 (ジェッツコミックス)

やっぱりこのマンガは別格にすごいと思う8巻。名人のあまりにも人間離れした在り方が読み手の心の中にも真空地帯を作るような感覚、そして打って変わって泥臭さ全開の戦いを描いた棋匠戦。特に66歳でA級現役最年長の柳原棋匠の闘いは凄まじいものがありました。周りから少しづついなくなっていった人たち、沢山の人たちから無責任にも託されてきた多くのものに縛られて、でも、だからこそ、闘い続けることができる。この闘い続ける人の生き様、痺れます。
そして川本家では豚の角煮と半熟卵が美味しそうすぎて困る……!!

煩悩寺 3 / 秋★枝

煩悩寺 3 (フラッパーコミックス)

煩悩寺 3 (フラッパーコミックス)

出会って付き合い始めてとくれば最後は結婚だよね! という感じの最終巻。最後まで幸せオーラを振りまき続けるバカップルぶりは、「こいつら早く今すぐ爆発しろ!」から「もう爆発してればいいんじゃない……」くらいに読んでいる方の反応が変わってしまうレベル。最後まで谷はなく、幸せオーラを振りまき続けるバカップルでしたが、でも小沢さんもいい歳だったりするわけで、年齢相応のリアルな悩みが見え隠れしたりするバランスが凄く良かったです。
それにしてもこの居心地のよさそうな空気感はなんだろうと。あーもうお幸せに!

ひとりぼっちの地球侵略 2 / 小川麻衣子

この巻は一段落というか次の展開に向けた仕込みといった感じで、ペットな宇宙人を捕獲したり、岬一の双子の兄である凪が帰ってきたりいう日常。希の凪に対してみせる嫉妬めいた感情や、二人のデートっぽい話があったりで、不器用な二人の友達以上恋人未満な日常に温かい気持ちになれるのですが、ただそれだけじゃない話であるというのも確かで、それは対宇宙人の闘いで希が見せた顔であって。
冷たく無機質な非日常と、温かく優しい日常のコントラストにやっぱりはっとさせられて、その両方を抱えた希のアンバランスさ、不安定さにこの先がふと不安になるような一冊でした。彼女が何者であるのかのカギは凪が知っている過去で、それがとても前向きなものだとは思えないだけになおさら。

聖☆おにいさん 8 / 中村光

聖☆おにいさん(8) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(8) (モーニング KC)

相変わらず安定のブッダとキリストの日常ギャグ。いつもどおりにネタの作り方が上手くて面白いので安心して読めます。今回は立川を飛び出して沖縄に旅行に出たりもしていますが、一番面白かったのは二人がアイドルグループ「山風」のライブに行く事になる話。要するに嵐のドームライブなのですが、新興宗教のミサだと勘違いする話が、ライブによく行く人間的にはあるある感に溢れていてなんとも。ファンが熱狂的になればなるほど、ライブは宗教じみてくるものだと思うのです。

ローゼンメイデン 8 / PEACH-PIT

ローゼンメイデン 8 (ヤングジャンプコミックス)

ローゼンメイデン 8 (ヤングジャンプコミックス)

再アニメ化も決まったローゼンメイデンヤングジャンプに移ってからもう8巻ということで、物語的にもかなり佳境に差し掛かってきた感じ。人間側では巻かなかったジュンや巴の頑張りもあり、もう一度巻いたジュンが立ち上がる展開。他方ドールたちの闘いもクライマックスが近づいてきて、ここで真紅にとってのアリス・ゲームの意味が問われるというのも面白いです。個人的にはめんどくさ危ういめぐの動向も気になったり。めぐと巴のやり取りが描かれた巻末の短編「ガールズトーク」が好きです。