ホーンテッド! 2巻 / 平坂読

恋は戦争で非常に重要らしいので、修学旅行でテロに巻き込まれる話ながら主軸は恋愛モノ。ただし、尋常ならざるほど捻くれてます。主人公が男装の少女で、その恋人はゴースト少女(レズビアン)とか言う基本設定で既におかしい。そこに真面目系な委員長(女)とバカなクラスメイト(男)とかが絡んで、状況がしっちゃかめっちゃかなになってます。
生きるとか死ぬとか人生論とかそういうシリアスな類の話は1巻に比べるとグッとウェイトが減ってますが、元々そういう部分に重みがあったわけでも無いのでいいのかな。ただ、主人公の嘘吐きっぷりがもう少し見たかったです。1巻から比べればちょっと素直過ぎやしないか。
ギャグの部分はひたすら軽い調子で、色々なネタを仕込みつつといった印象。テンションは万事高めでノリが合えば楽しめますが、全体的に軽くて薄っぺらいというか、読んだあとも何も残らない感じがします。でも、読んでる途中はなんとも笑い飛ばすしかない事態の連続で楽しいです。
キャラでは愛すべきバカな紺藤とひたすら電波な史記の男キャラ二人が良かったです。
満足度:B-