映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦

傑作。
クレしんのお下品ギャグ主体イメージを吹き飛ばす直球勝負の感動作。オトナ帝国とこれは本当に傑作だと思います。
戦国時代にタイムスリップした野原一家と、武士の又兵衛、そして姫。戦。作品に漂っている空気がいろいろなものが伝わってくるようで非常に良いし、細かいところで合戦のリアリティが出てるのも好印象。野原一家の家族愛、ひろしの男気、武士の高潔さに、又兵衛と姫の抑えられた想い。さらには、しんのすけの子供らしい純粋さが非情な戦国の時代によく映えます。一人一人のキャラクターがしっかり描かれていて、それぞれの思いがすごく伝わってくるから感情移入できて良いです。
ラストは泣きます。というか私は泣きました。時間の改変は出来ないのだから定められていたことでしょうが…。しっかりと余韻を残し、それでも強く生きようという気に見てるほうまでさせられる名作です。
満足度:A+