魔法先生ネギま! 11、12巻 / 赤松健

魔法先生ネギま!(11) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(11) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(12) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(12) (講談社コミックス)

商業マンガとしてこんなに良く出来てるっていうのは、なかなか無いのではと思いました。
ネギまは萌えラブコメな部分がどうにも苦手で、その分自分の中であまり好きなマンガとはいえなかったのですが、本筋のストーリーが動き出し、バトルマンガ化してみれば、こんなに面白く感じれるようになるものかとちょっとびっくり。
ナギにまつわる過去の謎と現在の超のたくらみ、さらにはアスナの過去や現在のナギにまつわる話と伏線を貼りまくり、情報を出しまくりながら、現在の軸では学園祭というこれだけ広い舞台でこれだけの数のキャラクターがそれぞれの意思を持って動いていて、その上しっかりキャラ立ちしていています。しかもバトルマンガとしても設定の細かさやバトルそのものの迫力で十分見せますし、絵も可愛くて華やか。そして読者へのサービス精神は忘れず、作者と作品の距離感のとり方もしっかりしているとくればなんかもう職人芸。プロの技。このクオリティで週刊連載というのだからすごいです。
コタローとネギの友情や、エヴァの刹那いじめなんかもいい感じでしたが、タカミチとネギの戦いがなかなか。千雨やハルナを中心に魔法の存在がばれそうだったり、ナギの影がちらついたりと、多方面に目が離せない感じ。
なんというか隙のないマンガです。
満足度:A