F1 イギリスGP決勝

世間はワールドカップで、実際私もワールドカップを見てるのですが、頑なにF1の感想を書きます。
今回のレースは、ミハエルがアウトラップで驚異的なスパートを見せてライコネンをパスするという、相変わらずなミハエルの凄みが見せ付けられるシーンくらいしか見せ場がなかったのですが、終わってみれば今の各チームの状況がよく表れたレースだったのではないかと思います。
優勝は絶対的な強さで圧倒的な余裕を持ってアロンソのポールトゥウィン。2位にライコネンは鮮やかにパスしたミハエル。3位に粘ったライコネン。見事に現在のTOP3チームのエースドライバーがチーム力の順に並びました。そして4位以下もフィジケラ、マッサ、モントーヤルノーフェラーリマクラーレンの並びが今度はセカンドドライバーで繰り返されるというできすぎた結果。まさに、この3チームが頭一つ抜けていること、この3チームの中でも明確な順位があること、それぞれのチーム内のエースとセカンドドライバーに明確な差があることのおさらいといった様相です。
その後ろはこのGP絶好調だったBMWハイドフェルドビルヌーブがダブル入賞。なんだかんだで安定した走りを見せるBMWは着実に進歩している模様。ザウバーの堅実さをしっかり受け継いだのか。こうなると来年が楽しみです。そしてその後ろがウィリアムズのロズベルグ。さらにホンダ、トヨタと続きます。ホンダは開幕時点にいたTOP4の地位をあっという間に失いました。ちょっとレースペースが酷すぎます。イマイチ上手く噛みあわないトヨタも合わせて、日本勢は低調。今年はいけるという感じだっただけに中盤に差し掛かってこの状態は残念です。この先改善の目処は立ってるのかなぁ……。
さらに離れてレッドブルトロロッソトロロッソはたまにレッドブルを喰ってることがあるのですが、これはいいのでしょうか? 遅いよりはいいのか。
そして離れたところにミッドランド。ミッドランドの改善が著しいかと思わせたフリーと予選でしたが、決勝になると結局今までどおりか。そしてさらに離れてスーパーアグリ。ミッドランドからも段々離されていくのはいかんともし難いです。ようやく山本左近を乗せて3rdカーが走らせられるようになったのはいいのですが、早くニューマシンが来ないとちょっと辛すぎます。ホンダの支援はホンダの状況を見ると望めないでしょうし、スポンサーは足りなそうと実際問題結構苦しいのではないでしょうか。今年は来年からのための先行投資だとしても、もう少し頑張って欲しいところなのですが。