まりあ✝ほりっく 2巻 / 遠藤海成

まりあ†ほりっく 2 (MFコミックス アライブシリーズ)

変態が、変態がいます！
女装サド男と百合マゾ女のハイテンションコメディ第2巻。鞠也、茉莉花、かなこの掛け合いが完成されつつあって、かなり面白いことになってきました。かなこさんが女装サド男の鞠也にひたすらに虐げられたり、茉莉花さんは常にツンだったりという感じなのですが、かなこさんがもはや虐げられて当然の変態っぷりをノンブレーキで発揮しまくるので、別にちっとも可哀想に見えないという。というかむしろ、かなこさんが調教されたのかだんだんとマゾっぷりを発揮してきているので、むしろこれで幸せなんじゃないかなぁとか思ってしまったりも。
鞠也の方はただ傍若無人なだけではなく、妹想いだったり微妙な気遣いを見せたりしていて、決して不愉快な感じにならないのが良い感じ。というかこれって、もしやツンデレ……？　そして、普通に可愛いので困ります。見た目可愛くて、中身格好いいというのは確かに魅力。でも、男だよこの子と思ったり、可愛ければなんでも良いじゃんと思ったり。というかある種理想的かも、このキャラクター。
人間関係はちょこちょこと描かれて広がりを見せてきているのですが、ストーリーの方は今のところ特別何事もなく。ただ、ミッション系の学校を舞台としながら、キリスト教をバッサリ切り捨てる辺りの作者の度胸は面白かったです。これは確かに魅惑的だぜ宗教法人。
このキャラとこの掛け合いが読めるのならば、続きも楽しみに待っています。
満足度：A−