ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 1,2巻 / 竜騎士07・鈴羅木かりん

原作、アニメ、小説、そしてマンガと、もう何回目かわからない鬼隠し編
この作品に関しては、色々とネタバレに近いような情報を聞きかじってはいるものの、その実はっきりとした真相は分かっていないという微妙な知識の保有をしているので、素直には読めないけど、理解できてるわけでもないという不思議な状態で向き合うことになりました。
ひぐらしではミクロレベルでの惨劇とマクロレベルでの世界構造が並行で描かれていて、マクロの仕組みを解き明かさないことにはミクロでの惨劇のトリックも解けないけれど、ミクロの惨劇からマクロの仕組みを暴いていくしかないという構造になっていると理解しているのですが、そもそもそこが合っているのかから自信はないという。
レナシナリオに当たる鬼隠しの事件に関しては、圭一の疑心暗鬼からくる被害妄想的なものを強く感じるのですが、それだけでは説明できなさそうな部分もあってすっきりしない感じ。
やっぱり謎そのものよりも、禁忌に触れることで幸せな日常が突如反転するというストーリーの鮮やかさの方が印象に残りました。レナの豹変は何度見てもゾッとするものがあります。