- 作者: 塩沢天人志
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2008/01/22
- メディア: コミック
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亡霊や死人神と戦い祓う魔祓い師たちの物語で、読み切り版はメイとケイというダニエルズ姉妹が主役。姉のメイには魔祓い師としての力がなく、妹のケイは最強の魔祓い師。そして、その力を恐れられて魔物によって封じられたケイは、満月の夜にだけメイの体を借りて帰ってくるという設定が良い感じです。引き裂かれた姉妹の想い、そしてケイ登場による圧倒的な力でのカタルシスが味わえるバトルシーンなどはなかなか。
作画は絵柄的な部分やセンス的な部分で大久保篤っぽさを感じますが、ポップさよりダークさが前面に出ている感じがします。人形的な姿かたちの少女と、ガチャガチャと描き込まれたメカニカルな武器がコントラストを成しているのは個人的に凄く好み。
ただ、ストーリー的には一話完結の良くある話という枠を超えられていないのでちょっと微妙。それだけに、主役のキャラクターが青年と少女となった連載版は、作者のセンスが発揮しきれていない分弱さを感じます。確かに少年マンガ的にはなっているのですが、読み切り版の尖った部分が抑えられてしまっていて惜しいと感じました。