ラブライブ! School idol dialy 〜西木野真姫〜 / 公野櫻子

私は正直、公野櫻子の小説というかキャラクター描写は苦手だなあと思っているところがあって、それはブルーレイについてきたDialyを読んでもそうではあったのですが、でも真姫ちゃんだしなあと思って買ってきたのです。そしてやられました。こういう、不器用で素直になれない子の、一歩踏み出す話は、ちょっともう涙腺にヤバイんですよこれ!
という訳で、真姫ちゃん話なのですが、アニメで第三者的に見た時の客観的でクールな印象とも、ドラマCDなどで見せる強気で自信家な様子とも違う、内面描写だからこその西木野真姫というキャラクターが見えて良かったです。父親との話、つまり病院を継いで将来医者になるという話に対して、彼女がどう思っているのかというのがこんなに真正面から語られるとは思ってなかったのでちょっとびっくり。いい子であろうとばかりしていた彼女の背を推したのが、μ'sの仲間の存在なんだなあと。
それから、自転車に乗る練習をする話でも人に弱みを見せられない彼女が、花陽と一緒に練習する辺りで、なんというか、こう、じんと来るものが。りんぱなの二人が居て、彼女たちに出会えて、本当に良かったねと思うエピソードでした。
そして何よりも、こんな内容を皆が読める日記帳に書いているというこの絶妙な真姫ちゃんっぽさがなんとも!