【ライブ感想】H-el-ical// LIVE 2019「紡 -TSUMUGU-」12/1 @ 神奈川県民ホール 大ホール

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Kalafinaの解散って私の中で未だになかなか受け止めきれてない事象なのですが、それはともかくメンバーはそれぞれの道を歩みだしていて、その中でもしんがりとなったHikaruのソロプロジェクトH-el-ical//としての初ライブ。

Kalafina時代から、ハーモニーが特徴のユニットらしからぬエモーショナルで癖強めなHikaruの歌い方はソロでも聞いてみたいなあ、できればロックな曲でと思っていたのですが、やっぱりソロ、とても良かったです。ライブが始まるまでに感じていた不安も吹き飛ばして、歌い出した瞬間にやっぱこの人の歌好きだって思えたというか。ああ私はこの歌声が聞きたかったんだと思った、というか。

H-el-ical//としての新曲たちは、Hikaru本人が作詞をして、作曲も新しい人が入っていて、ジャンルレスでどこか無機質な感じ。聞きたかったロックなHikaruが聞けた「Existence」がとても良かったです。Kalafinaの最後の方はとにかく完成度の高いライブをしていた印象が強いのですが、今回のライブは全体的に若く、青く、等身大で、そしてこれからだという空気に満ちていたのがすごく新鮮でした。

それからやっぱりKalafinaの曲を、キーボードの櫻田さんとアコースティックバージョンでやったというのが、特別だったなと思います。「ARIA」「blaze」「sprinter」と歌い上げた3曲。シンプルな伴奏と、自分のパートだけを歌うHikaruに、逆に不在が際立ってくるような、ようやくもう聞けないってことが身にしみたような、そういうパフォーマンスでした。

あとは相変わらずだったMCの様子とかグッズ紹介コーナーとか、アニメ好きなんですよと言いながらアニソンカバーコーナーでYOI、喰霊零、BLOOD+を歌って趣味ダダ漏れやなと思ったりだとか。

ずっとこのライブにどういう気持ちを持っていけばいいのかわからずにいたのですが、本当に行って良かったし、来年のメジャーデビューも決まって、ここから新しく進んでいけるなと思えたライブでした。とても良かったなと思います。