このライトノベルがすごい!2008

このライトノベルがすごい!2008

このライトノベルがすごい!2008

このラノ最新版。
今年の特徴は何より、web投票数がグっと増えたことでしょうか。ファン投票という読者参加型企画で母体が膨らんでいるのは、雑誌として軌道に乗ってきている感じです。
そんな中で、ランキングも前年までと比べて傾向がやや変化。先物買いやマイナー推しに流れる傾向のある協力者層の得点に占める割合が減ったことで、一般に人気作といわれている作品の順位が上がったような感じです。ラノサイ杯なんかと比べると少し傾向が違います。人気のある作品とマイナーだけど面白い作品のバランスは、このくらいがちょうどいいかなぁとか。
詳しいランキング内容は買って確かめて欲しいので触れませんが、「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」のこの高順位には驚きが隠せません。まさかこんなに人気のある作品だったとは。
ランキングを見て読みたくなったのは、「バカとテストと召喚獣」、「化物語」、「ユーフォリ・テクニカ」辺り。相変わらず積読の山は高いですが、気が向いたら気にせず買ってしまおうと思うのでした。
他の部分では、新人賞作家コメントが興味深かったです。紅玉いづきの文章はやっぱり素敵だと思います。
あ、あと一迅社文庫はマジネタだったのかと驚きました。少年向け少女向けと取りそろえるとか、有名ゲームのライターの起用とか、割と頑張っちゃう感じ。とりあえず、「東方儚月抄」の小説がこのレーベルで出るのかどうかが気になります。
感想リンク:http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/book/link/isbn/4796661409.html